阪神ドラフト3位桐敷拓馬投手(22=新潟医療福祉大)が2軍降格後初実戦に臨み、6回4安打無失点と好投した。また、昨秋の左肩手術から復活を目指す北條史也内野手(27)が、半年ぶりに実戦復帰。途中出場で2打数無安打だった。

チームは前日22日の同戦で4投手によるノーヒットノーランリレーを食らったが、この日は5安打2得点。延長戦の末に引き分けに終わった。平田勝男2軍監督(62)の一問一答は以下の通り。

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-桐敷が好投

「大したもん。大したもんというか、これぐらいは投げれるとは思ったけど、落ち着いてコントロールがいい。ボールのキレも、ちょっと疲れも取れたかなってところもあるし。そういうところでは安定した、ピンチにも動じず、投球術というかな。そういうのはなかなかのものがあったね」

-今後は先発で

「もちろんもちろん、先発でやらせていきながら、リリーフはまたできると思うし。ちょっと5、6回くらいは球がうわずったけど、ピンチでもしっかりと抑えることができたんでね」

-井上が好機でしぶとく右前へタイムリー

「ああいうヒットよ。ボカーンもいいけど、チャンスではアウトコース低めのボールに食らいついて一、二塁間。やっぱり数字を残さなあかん。2割そこそこじゃさ、ポカーンとまぐれでさ、“宝くじ”じゃないんだから。それも魅力だよ。魅力だけど、三振していいっちゅうことはないんだから。君らは三振かホームランかなんかで調子のいいこと書くけど、やっぱり三振しないに越したことない。今日みたいなヒットを、なんとか食らいついていく、打点を稼ぐ、4番の仕事をする。ファームとは言えそういうところを覚えていかないと。甘いボール、カウントが甘い時はポカーンといっていいけど、追い込まれた時はそういうことも意識せなあかんわな」

-北條が約半年ぶりの実戦復帰

「やっぱり内容いいね。こんなブランクがあっても、レフトライナーといい、ショートゴロも粘って粘ってだし。根性が違うわ。こういうところを若い選手は見習わなあかんよ。俺が鍛えた選手や、やっぱり」

-結果としては9試合で勝利なしに

「そういうことは全く気にしてないんだよ。こういう、緊張感のあるゲームをして。1軍じゃないんだから。キャッチャーが5人も6人も出たり、こうやって人数がある程度そろったりしてきたらこういう締まったゲームをして、オリックスも150キロ前後のピッチャー軒並みやで。そんな中でも、金本でも短く持って、ビュッと1軍で打っとんたんや。短く持つのがえらいわけじゃないけど、遠藤なんかも自分のスタイルというかそういうところを身につけようとしてやん。そういうところを感じてほしいんだよ。150キロのピッチャーと対戦するのに長く持ってね。受け身だから。金本のバットスイングを見せてやりたいよ。世界の金本でも成績残すための工夫をしてきた。そういうところよ」

-ケラーはピンチを背負いながらも1回無失点

「今日はカーブあんまり投げなかったね。真っすぐは力があるのでね、これにカーブの精度、彼はカーブにこだわっているので、その辺を上げてきたら、最初は打たれたけど、力がついていくんじゃない。あー緊張感のあるゲームやな」