阪神が今季6度目の0封負けで、球団史上最速25試合目で20敗目を喫した。

先発アーロン・ウィルカーソン投手(32)は7回途中、ヤクルト青木のソロによる1失点だけの好投で、リリーフ陣も追加点を与えなかった。

初回に1死満塁の好機を逃した打線は、2回から二塁すら踏めなかった。1点差負けは今季10度目。

試合後、矢野燿大監督(53)との一問一答は以下の通り。

【ニッカン式スコア】23日のヤクルト-阪神戦詳細スコア

-先発ウィルカーソンは1発に泣く形になった

「泣くというか、打線が何とかせなあかんよね、そら。ピッチング的には四球なしやったっけ。泣いたっていうような、そんなもん、ピッチングじゃないでしょ。しっかりした投球をしてくれたんでね」

-相手も初対戦ではあったが、今後も期待できそう

「もちろんもちろん。いろんなバリエーションのアウトの取り方ができるんで、そんなに対戦したからといって、簡単という感じには思わないよね、うん」

-やはり初回の攻撃が

「いや、もうそこしかないよね。初回でつぶせるチャンスがありながらね、今日の試合なんか絶対勝たなあかんし。いつも終わってからの話になるんで、結果論にはなるけど、あそこで崩せていたら、(ヤクルト先発石川は)たぶんあそこまでいくこともなかったと思うし、あそこで点取れないというのが、もうすべてやね」

-2回以降は走者を出すのも難しい状況。上位が出て主軸に回るところの方が手堅くいきやすい

「うーん、それはあるよね。拓夢(中野)で長打というの感じもないんで。島田のスタート自体も悪くなかったし、まあ、いいチャレンジだったと俺は思っているし。どこかで一番点が取れる、確率が上がるところで勝負していかないとダメなので。そういうところで勝負しにいったんやけど、それはもう相手があることなので、それを俺は受け止めているし。うーん、まあ、初回のところとね。チカ(近本)の状態も、今日の内容はそんなに悪くなかったんで、まあチカがやっぱり出てっていうところがうちの流れになると思うんで。そこの状態が上がってきてくれるという期待はしたいけど」

-1点差や完封負けが多いが、重圧のかかる場面で打たなくてはいけない

「重圧というのは別にないと思うんだけどね。まあ、1点差を勝っていかないとダメなチームなのでね、うちは。そんなにガンガン点を取ってというチームじゃないから。だからこそこういう試合を勝って、いい流れ、いいムードを作りながら、その中でバッター陣の状態が上がってくる(ようにする)。投手はここ最近そんなこと言ってるけど、みんな落ち着いて投球してくれているんで。だからこそ打線の奮起が必要だし、俺自身も『どうやって点を取るか』っていうのを考えていかないといけないかなと思います」