法大は、勝ち点2で並ぶ明大に逆転勝ちで先勝した。打撃が復調した斉藤大輝内野手(4年=横浜)が、同点ソロを含む4打数2安打2打点と勝負強さを発揮し勝利を引き寄せた。

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ちょうど打席に入る前に、雨が降り始めた。1点を追う6回2死走者なし。斉藤大は「集中力を欠かないように」と冷静だった。カウント1-1からの3球目、スライダーを狙い打ち、左翼ポール際へ同点ソロを運んだ。今春1号で、リーグ通算4号。試合前のフリー打撃から好調で「自信を持って打席に立てた。ひと振りで決めることができてよかった」。加藤重雄監督(66)も「よく本塁打を打ってくれた」と評価した。

1-1で迎えた8回1死二塁では、チェンジアップにうまく合わせて勝ち越しの適時二塁打。今春は通算18打席目に初安打が出るなど苦しんだが、復調の兆しが見えてきた。今節の明大戦は優勝の行方を左右する重要なカード。「(開幕直後は)ミスショットが多かったけど、自分の形になって甘い球を仕留められている。好調になってきたと思う」と表情は明るかった。