日本野球機構(NPB)は13日、3、4月度「大樹生命月間MVP賞」を発表し、ロッテ佐々木朗希投手(20)が初受賞した。

佐々木朗は3、4月に5試合に先発し3勝0敗、防御率1・50。36イニングを投げ60奪三振と打者を圧倒し、自己最速164キロもマークした。4月10日のオリックス戦(ZOZOマリン)ではNPB史上16人目となる完全試合も達成した。

受賞の第一声で「初めてなのですごくうれしいですし、チームメートにすごく感謝しています」とした佐々木朗は「中6日で投げたりとか、去年よりも成長したところも見せることができましたし、こういう結果を1年間通してできたらなと思っています」と順調な滑り出しを喜んだ。

大船渡高から19年ドラフト1位で入団し、昨年はシーズン途中から先発経験を重ねた。「開幕からローテーションで投げるのも初めてだったので、なかなかペースだったり分からないことばかりなんですけど、その中で一生懸命やった中でこういう形で勝つことができたので、よかったなと思います」。誰にとっても難しい開幕直後を、2年間で身につけた能力の数々で堂々とこなしてきた。

平均球速は、1年前と比べても5キロ以上、時には10キロ近く増している。「全体的にスピード感も上がってますし、コントロールも良くなってますし、あとはこう試合勘だったりだとか、そういったところも去年より良くなっていると思います」と自身も手ごたえを口にする。「まずは目の前の1試合1試合を一生懸命に」。13日のオリックス戦(京セラドーム大阪)で、今季7度目の先発マウンドに向かう。【金子真仁】