「大阪タイガース」が、62年ぶりの「巨人戦勝利」を目指す。阪神は今回の伝統の一戦で、1936年(昭11)の球団発足時から一時期を除いて60年まで名乗っていた「大阪タイガース」の復刻ユニホームを着用。「OSAKA」のロゴを胸に交流戦前最後の3連戦に臨む。

◆巨人戦勝利 このチーム名で勝てば、60年9月22日(後楽園)以来62年ぶりになる。その試合は小山正明が1-0で完封勝利。甲子園に限ると同年8月24日以来。このときも小山が完投し、並木輝男の本塁打などで5-1と快勝した。今季4月1~3日の東京ドームでも「大阪タイガース」で臨んだが、3連敗した。

◆初の巨人戦はルーズベルト勝利 大阪タイガースと巨人の記念すべき第1戦は、36年7月15日。名古屋市の八事山本球場で行われ、8-7で勝利した。野球で最も面白いとされる、ルーズベルトゲーム。永遠のライバル関係を暗示する船出となった。なお、8-7で巨人に勝ったのは、ほかに10年5月2日の1度だけ。

◆初の甲子園はノーノー敗戦 聖地に初めて宿敵を迎えた通算第2戦は、36年9月25日。沢村栄治に、プロ野球初のノーヒットノーランを喫した。松木謙治郎や景浦将ら強打者が、名投手に凡打の山を築いた。第1戦に続き、歴史的な名勝負が展開された。