西武、巨人、オリックスで活躍した清原和博氏(54)が、元中日監督の山田久志氏(73=日刊スポーツ評論家)と地元CBCテレビの地上波ナイター中継で解説を行った。清原氏は中日立浪和義監督(52)のPL学園の2学年先輩で、後輩指揮官の尽力で今春沖縄キャンプを訪問。石川昂弥内野手や鵜飼航丞外野手に打撃指導も行った。

西武時代、清原氏は秋山幸二氏(60=野球評論家)と主軸を組んだ。「(西武時代に)秋山さんとAK(砲)だったけど、(石川昂と鵜飼は)だぶってしまう。コンビでの本塁打を見たい」と、竜の和製大砲コンビ誕生へ期待を寄せた。

1-2で迎えた7回2死走者なしで、そこまで2打数無安打だった石川昂が右翼フェンス上段直撃の二塁打を放つと「鳥肌が立った。しかし、飛びますね」と称賛した。

試合後、清原氏は鵜飼、石川昂の現状を解説した。初回に先制犠飛を放った鵜飼には、春季キャンプで左足の踏み込み方を指導。「体に力がある。レフトフライもいい凡打。紙一重」と、5回2死一、三塁での左飛にも合格点を与えた。石川昂に関しては「日に日にいい打者になっている。成長はしている。(キャンプ中は始動が遅かったが)構えが良くなった。雰囲気がある。自然とタイミングも取れている。(右二塁打も)差し込まれて詰まっているが、あそこまで飛ばすのはパワーを感じた」と、竜の大砲候補生コンビの成長に目を細めた。

○…新型コロナウイルス感染から復帰2戦目の中日石川昂が、テレビ解説で訪れた清原氏から試合前にアドバイスを受けた。「アンダースローの投手に対しての目つけと向かっていく気持ちの話をしていただきました」。7回、西武2番手の水上から右翼フェンス直撃の二塁打。「キャンプの時からいろいろな話をしていただいたので、清原さんの前で打ててよかったです」と感謝の思いを明かした。