阪神の才木浩人投手(23)がプロ初の完投を完封勝利で飾った。今季最速152キロの直球とフォークで、広島打線を散発の4安打、無四球で完封した。104球で、奪った三振は8個。平田勝男2軍監督(62)は「まったく9回でへばっているのもないし、最後まで球威も落ちていなかった。申し分ない。角度がいい」と絶賛。この日はじめてのピンチとなった8回2死三塁では羽月を150キロ直球で中飛に打ち取るなど、最後まで力強く投げきったことを評価した。

平田2軍監督は「まったく1軍の投手とは、ひけを取らない」と、十分に1軍の戦力として期待できると話した。今季プロ6年目の才木は18年に6勝を挙げたが20年11月に右肘の内側側副靱帯(じんたい)再建術(トミー・ジョン手術)を受け、21年から育成契約を結んでいた。今月4日に支配下に復帰し、背番号も入団時の「35」に戻った。

今季はここまで2軍で8試合に登板し42回1/3を投げ、2勝2敗。防御率は1・91。19日の中日戦では6回1失点で今季初勝利。中6日のこの日はプロに入って初の完投、完封で2連勝。1軍の先発陣の壁は高いが、そこに割って入って来そうな勢いだ。

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