阪神がロッテ佐々木朗希投手(20)の先発試合で、勝利を収めた。

息詰まるしのぎ合い。決めたのは4番の佐藤輝明内野手(23)だった。0-0の9回、1死からロッテの抑え益田直也投手(32)からバックスクリーンに11号ソロを放った。ついに均衡を破った。低めのボール球とみられるシンカーを救い上げて放り込み、セ・リーグ屈指のパワーを見せつけた。負ければ自力優勝の可能性消滅という試合で、意地を見せた。

前夜に12度目の0封負けを喫した打線は、佐々木朗を打ちあぐねた。6回まで無得点。6回のうち4回で得点圏まで走者を進めたが、要所でねじ伏せられた。

佐藤輝の一撃は、先発アーロン・ウィルカーソン投手(33)の力投にも報いた。右腕は来日7試合目で最長の8回を投げて無失点。佐々木朗以上の好投を演じていた。土壇場で4勝目(2敗)をプレゼントした。

ロッテとの交流戦は18年6月19日(甲子園)から●○●○●○●と「ヌケヌケ」が続いていた。「〇」の番だったこの日もきっちりと勝った。

阪神とZOZOマリンで思い出されるのは05年の日本シリーズ。初戦から1-10、0-10と大差で連敗。甲子園でもロッテの勢いを止められず、4連敗で20年ぶりの日本一を逃している。

阪神が同球場で戦うのは19年の交流戦以来。千葉を訪れた阪神ファンを喜ばせる主砲の1発だった。

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