阪神伊藤将司投手が6回を5安打3失点にまとめ、2勝目を手にした。持ち味の打たせて取る投球で、5回2死まで無安打無失点。6回に4長短打を浴びるなど3点を失ったが、先発の役目を果たした。「何とか粘りながら自分のゴロアウトを取るというピッチングができたと思います」。横浜高の同級生の浅間とのプロ初対決はお預けとなり、「すごく対戦したかったですけど、どっちも左なので、しょうがないです」と振り返った。

“精神的重圧”を乗り越えた。1年目の昨季は味わえなかった満員の聖地。プロ初完封勝利を遂げた5月22日巨人戦で経験したが、お立ち台では「すごくプレッシャーです」と苦笑い。それでも「声援がすごいので、その中でプレーできるのはうれしい」と喜んだ。昨季途中から甲子園では7試合に登板し負けなしの5連勝と相性抜群。地の利を生かし、2年目も勝利を積み重ねていく。

○…石井が5月25日の楽天戦以来、10試合ぶりの出番で好投した。5点差のついた9回。野村、清宮の投ゴロを反応よくさばくなど3者凡退で締めた。「久しぶりの登板でしたが、自分のやるべきことは0点で帰ってくることなので仕事は果たせたかなと。今日のような投球を継続できるように、またしっかりと準備をしたい」と手応えを得た様子だった。

○…島田も続いた。小野寺の3点三塁打の後、右前に鋭くはじき返した。とどめを刺す8点目。「それまでの打席でチームに迷惑をかけていましたが、目の前で(小野寺)暖が勢いをつけてくれたので、その流れにうまく乗ることができました。気合で打ちました」。1番に固定されてから5連勝が始まった新打線の「顔」。バントミスなどもあったが5打席目で結果を出した。

【関連記事】阪神ニュース一覧