ヤクルトが10日にも4年ぶりとなる交流戦優勝を決める。9日のオリックス3回戦(京セラドーム大阪)では、石川雅規投手(42)が内山壮真捕手(19)との23歳差バッテリーで、5回5安打1失点。今季3勝目、交流戦初勝利を挙げ交流戦の通算勝利数27とし、単独トップに立った。

野手では坂口智隆外野手(37)を今季初のスタメンで「6番左翼」で起用。2回に四球で出塁し先制のホームを踏むと、4回に右中間二塁打をマークした。

投打のベテランの活躍で勝利を収め、昨季の日本シリーズ3番勝負は2勝1敗で、チームは球団最長となる8カード連続勝ち越し。10日から始まる交流戦最後のソフトバンク3連戦(ペイペイドーム)で、10日にも優勝の可能性が出てきた。高津臣吾監督(53)は、試合前に坂口には役割を明確に伝え、石川には熟練の投球術に敬意を表した。

 

高津監督の一問一答

-接戦制した

こんな展開になるとは思っていなかったんだけど、まず最初は石川に勝ちがついてよかったなと思っています。それを、少ない点差を守り切ったリリーフ陣も素晴らしいと思うし、2アウトランナーなしから2点取った下位打線と言ったら失礼だけど、打線も素晴らしいと思いました。

-石川は

若いころから見ているけど、何か変わったかと言われたら何も変わっていないところが素晴らしいところで、もちろん野球に対しては技術のことであったり、研究したりというのはよくするんだけど、常に燃えて冷静。ちょっと言葉おかしいけど、燃えて冷静でマウンドに立つ姿というのはなかなかできることじゃない。あの年になってと言ったら失礼だけど、立ち続けられる意味というのがすごくあるのかなと思いました。

-1勝の持つ意味

石川の1勝であり、今日は坂口を呼んでね、初めての1軍で、めったにああいう場面でスタメンで出ることはないけど、すごくチームに勢いをつけてくれるすごく大きな勝ちだと思っています。

-坂口を呼んだ理由と活躍ぶりへの評価

実は昨日のファームで3本目を打ったライト前を見ていて、これで呼ぼうと思いました。なんていうんかな。しぶとさとか根性とか、何とかしてやろうというのがチームにすごく大事なところじゃないかなと思いました。だから、本人には「もちろん成績を残すことが一番大事なことだけど、今たくさん若い選手がいるので、君のその姿を見せてくれ」というのは伝えました。「やっている姿を見せてくれ」というのは伝えました。

-四球で出塁し先制のホームイン

スイングもすごく思い切って仕掛けるし、試合の状況、流れというのをやっぱりわかっているのかなと。役割もすごく理解して、ベンチで声出して、こういうのが本当の先輩のあるべき姿なんだろうなと思いました。

-田口が好救援

まあ、言いたかないけど、ウチの切り札だからね。あいつは。だから、1枚しかいない左の大事なピッチャーなので。そのタイミングといろいろな相性とイニングといろいろ見ながら今日はあそこで田口を投げさせました。

-内山壮は

全体的に落ち着いてきたかなという感じはします。多少の慣れと、経験していろんな勉強といろんなことがあって今の壮真があると思っているので。まだまだ始まったばかりで石川といいコンビでここまで来られているので。毎日が。今日もいい勉強をしたんじゃないかなと思いますね。

-勝敗では明日にでも交流戦優勝もある。ソフトバンク戦に向けて

後半の金曜日(17日)に広島から始まるんだけど、そこのためにもいい試合をしたいなと思います。もちろんこの交流戦でいい終わり方であり、後半のスタートをするためのいい終わり方であり、いろんな意味のある最後の3試合なのかなと。もちろん勝ちたいですけど、いいゲームをしたいなと思います。

-9回は今野

今日は清水とスコット(マクガフ)は使わないでおこうと試合前にピッチングコーチと決めたので、すごく難しかったですね。2人の存在というのはすごく大きいなと思いました。また明日そういう展開になれば、彼らも頑張ってくれると思うし、今日投げたピッチャーだって十分に最後まで逃げ切れるメンバーだと証明してくれたので、それはそれでよかったゲームだったと思います。