中日の自力優勝の可能性が68試合目で消滅した。村上に2本塁打を浴びるなどヤクルト打線に10点を奪われ、今季13度目となる0封負け。

借金「8」で最下位にも落ちた立浪和義監督(52)は「そら、そうなる(自力V消滅)でしょうね、こんな試合してたらね。無抵抗ですよね。きょう(球場に)来てくれた方に申し訳ない。こういう試合がないようにまた明日からやっていきたい」と出直しを誓った。

前年覇者との地力の違いは初回に象徴された。1カ月ぶり先発となった岡野が無死満塁のピンチを迎えると、4番村上に右翼席に運ばれた。「よーいドンで満塁本塁打は厳しいものがある」と指揮官も顔をしかめたが、その後は一方的な展開となった。

課題のチーム得点は今季もリーグ最少202点で推移。追い打ちをかけるかのようにこのカードからビシエドが離脱した。3番溝脇、4番阿部の苦心のオーダーで臨んだが、高梨の前に沈黙した。立浪監督はヤクルトとの差を「いいところで1本出ているところが大きな違い。もっともっと技術を上げていかないと」としたが、ゲーム差は今季最大の15・5に広がった。

▽中日岡野(初回、村上に満塁弾を浴び、4回に足がつって途中降板)「立ち上がりから相手に流れを渡してしまう投球にしてしまいました」

▼中日の自力優勝の可能性が消滅した。中日は残りの75試合に全勝すると、最終成績は105勝38敗で勝率7割3分4厘となる。一方のヤクルトは、残りの中日戦14試合に全敗しても他球団との61試合に全勝すれば、最終成績は106勝36敗1分けで勝率7割4分6厘となり、中日を上回るため。

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