今秋ドラフト候補の日体大・矢沢宏太投手(21)が“三刀流”の持ち味を発揮した。「同世代ということで、僕も大学生ですけど、なんとか食らいつくことできるんだぞ、と証明できるように頑張りました」と振り返った。

まずは投手で7回のマウンドに上がり、先頭のロッテ安田には全4球直球勝負で、最後は151キロで三ゴロ。2連打で1失点したが、その後はスライダーで2者連続三振を奪った。

次は打撃。8回1死二、三塁で、ヤクルト鈴木の低め変化球に右手1本でうまく合わせ、右前への2点適時打を放った。次打者の右前打で猛ダッシュし、三塁まで到達。快足もアピールした。8回からは左翼に就き、観客の拍手に帽子を取って笑顔で応えた。

試合後のヒーローインタビューでは「はじめまして、日本体育大学4年、矢沢宏太です。すごく楽しく野球をすることができました、ありがとうございました」と爽やかに一礼。観客の心もつかんだ。テレビ中継で解説をした元日本ハム斎藤氏も「センスを見せつけられた感じですね」と高評価。ポテンシャルの高さを証明した。

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