日本製紙石巻がJR東日本東北との「宮城対決」に9-0で快勝。8年ぶり2度目の優勝に「王手」をかけた。3回、中嶋政弥内野手(31=大阪学院大)の先制適時打を皮切りに4イニング連続得点。橋本優哉内野手(28=桐蔭横浜大)が3安打3打点で勝利に貢献した。TDK(秋田)は七十七銀行(宮城)に4-1で競り勝った。両チームは今日11日、日本選手権(10月30日開幕、京セラドーム大阪)出場切符をかけて対戦する。

在籍10年目の中嶋が“リベンジ”の打席でチームに流れを呼び込んだ。第1打席の1回1死二塁は空振り三振。迎えた3回2死二塁での第2打席。カウント1-2から5球目の外角高め直球に反応し、左中間に先制の適時二塁打。塁上で右腕を突き上げ「1打席目でやられた分、同じようなことをしないように。三振した球も同じ感じだったので、すぐにやり返せて良かった」と喜んだ。

6月、都市対抗野球東北2次予選で敗退。チームは本大会出場を逃したが、JR東日本東北の補強選手として全国舞台を経験した。雪辱を期す今大会は、JR盛岡(岩手)との1回戦で本塁打を含む2安打1打点。3番で打点を積み上げており「良くも悪くもなく、リラックスしてできている」と好調の要因を挙げた。

チームは、2戦連続2桁安打。7番橋本は3安打3打点をマークした。前田直樹監督(44)は「上位打線の調子がいいので6、7番が得点圏で回ってくる可能性が高い。長打を狙いすぎずにミートに徹している」と高く評価。今日11日の頂上決戦でも「変わらずにやってほしい」と期待を寄せた。

PL学園、大阪学院大出身の中嶋は地元・京セラドーム大阪で行われる日本選手権に「(都市対抗が行われる)東京ドームでは遠い部分もあるので(京セラなら)見に来ることができる人も増えると思う。高校、大学時代の友達もほとんど大阪にいます」と話した。石巻に明るいニュースを届け、地元に凱旋(がいせん)するべく、自らのバットで優勝をたぐり寄せる。【相沢孔志】