オリックスが「ラオウの昇天弾」で日本シリーズ進出に王手をかけた。
オリックス杉本裕太郎外野手(31)が、同点の5回1死二塁から勝ち越し2ランを放ち、京セラドーム大阪全体を「昇天ポーズ」で熱狂させた。
「打ったのは真っすぐだと思います。(感触も)完璧でしたし、コトイチ(今年1番)だと思います! 甘く入って来たボールをしっかりと1球で仕留めることができてよかったです!」
ソフトバンク大関の初球148キロ直球を左翼スタンドに放り込み、手応えありの確信歩きを披露。一塁側ベンチでは、中嶋監督も渾身(こんしん)のガッツポーズ。アドバンテージ1勝を含む3勝目を獲得し、日本シリーズ進出へあと1勝とした。
昨季CSファイナルは、ロッテを相手に3試合ストレートで決着をつけた。昨季は主砲の吉田正が、死球を受けた影響で右手首を骨折し、離脱していた。
ラオウ杉本は力を込めて言う。
「去年は正尚がいなかったけど、みんなで一致団結して、なんとか勝っていけた。今年は正尚がいる。僕にとっても、チームにとっても、心強いどころじゃない」
12日初戦では4回1死満塁から先制点となる押し出し四球を選び、グッと拳を握り、照れた。この日は会心の一撃で、豪快に右拳を突き上げた。昨季の本塁打王。シーズンの苦悩は、描いたアーチとともに、きれいさっぱり消えた。【真柴健】
▼ヤクルトとオリックスが勝ち、アドバンテージの1勝を含め3勝0敗。昨年に続いて両チームが無傷で王手をかけ、今日の試合に○か△で日本シリーズ進出が決まる。シリーズ出場をかけたプレーオフ、CSで先に王手をかけたチームは昨年まで40チームのうち37チームがシリーズに進出。出場を逃したのは77年ロッテ、10年ソフトバンク、12年中日だけで、突破確率93%。今回のように無傷の王手(81年の○△○含む)は過去20チームがすべてシリーズに出場している。



