ロッテにドラフト3位指名された日本文理・田中晴也投手(18)が、ドラフト会議翌日の21日、自校グラウンドでトレーニングを行った。キャッチボールなど1時間半ほど汗を流した。指名直後からチームメート、クラスメートから多くの祝福を受けた。それを励みに、1軍での活躍を最初の目標に掲げた。

田中の視線はすでにプロ入り後に向いている。「まだあまり実感はない」と3位指名の事実を受け止め切れていない。それでも「早く練習がしたかった」と、この日はキャッチボール、ランニングなどを行った。

高校野球引退後もトレーナーの指導の下で毎日のように体力づくりに励んでいる。ドラフト会議当日の20日は動かなかったが、1つ区切りがついたことで実力アップへの意識はさらに高くなった。「プロで通用する体作りを一からやり直す」。ロッテに合流するまでのテーマを改めて言葉にした。

周囲の祝福や喜ぶ様子がうれしく、励みになったという。指名直後からLINEに届いたメッセージは約100通。すべて目を通したが、「まだ全部に返事はしていないんです」と苦笑いする。この日、登校するとクラスメートや教職員らが「おめでとう」と声をかけてくれた。野球部のチームメートとはたくさん写真を撮った。サインもねだられると「まだ考えていないので、これからです」と笑みを浮かべる。

今後は指名あいさつ、契約と1歩ずつプロの世界に向けて歩みが進む。ロッテで印象的な選手は佐々木朗、松川ら今季、大飛躍した若手。年代の近い選手の存在は刺激になる。「自分も、少しでも1年目から1軍で投げられるように頑張りたい」。すでにロッテのユニホームでプレーする自身の姿が頭にある。【斎藤慎一郎】