ヤクルト・サイスニード投手が、投手に適時打を許す痛恨の先制点を献上した。互いに無得点の3回だった。先頭のオリックス紅林を二塁打で出し、二ゴロを挟んで1死三塁。日大三、明大時代は好打者としてならした山崎福に、初球の外角低めへの変化球を拾われた。

打球は一、二塁間を抜けてオリックスに先制点「1」が刻まれた。ここで終わらず、この安打から3連打。1死一、二塁から宗の右前打をサンタナがファンブルする間に、2点目を失った。「立ち上がりはスムーズに入ることができたが、3回の先頭打者に長打を許してしまった。最少失点でという気持ちだったが粘り切れず、チームに勢いをつけることができなかった」と反省。4回6安打2失点で代打を送られた。

待望の日本シリーズ初登板だった。来日1年目の昨季は、下半身のコンディション不良と家庭の事情でシリーズ前に帰国。今季はチームトップタイの9勝を挙げ、CSファイナルステージの第2戦でも勝利投手になった。「アメリカで投げていた時と同じ緊張感とか、熱がスタンドにある感じの舞台で投げられてすごく楽しかった」とポストシーズンの緊張感を楽しんだ。再びの好投を期待されたが、ビハインドでマウンドを降りた。【鎌田良美】

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