ソフトバンク王貞治会長兼特別チームアドバイザー(82)が秋季宮崎キャンプインを翌日に控えた2日、チームに異例の訓示を行った。1軍メンバーが宮崎入りすると宿舎で行われたミーティングに参加。壇上から力強く訴えた。

「みんな課題があると思うけど、チャレンジしてほしい。主役は君たちなんだから。来年から(プロの世界で)野球ができなくなる人もいるが、せっかくこの世界に入ったなら10年、15年とやれたら最高じゃないか。そうするためには年々、自分を高めていくしかないんだよ」

過去を振り返らない王会長らしく、選手たちに日々向上の心構えを説いた。今季はV奪回を掲げながらシーズン勝率が同じオリックスに対戦成績の差で優勝をさらわれ、CSでの雪辱もならなかった。「とにかく僕は勝ちたいんだ!」。監督時代から呪文のように言い続けてきた王会長にとって、この2年のV逸は屈辱以外の何物でもなかったはず。「シーズンは悔しい思いをしたけど、前向きに考えて自分自身に厳しくやっていこうや」。所用のためキャンプ滞在は初日のみの予定。それでも前日入りし、チームを鼓舞したかった。「収穫の秋」へ向け、熱くチームに訴えた。