球団史上最大減俸をのんで来季の契約を結んだ日本ハム宮西尚生投手(37)が球団へ要望したことがあった。11日に札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2億円ダウンの年俸5000万円プラス出来高でサイン。「あの成績で契約してもらえることが、ありがたい。この世界、やっぱり結果が出ないとそういうもんだと思います。自分が逆の立場、経営者の立場なら、こんなヤツにこんな払えねーと、やっぱり思います」と、受け止めた。その上で、交渉の席では球団に伝えたことがあったという。「やっぱりリリーフの後輩たちが、一生懸命がんばっていたので、評価してあげてください」と。

今季は左肘の不調もあり、2軍生活が長かった。その間も1軍の試合は「見ましたけど…」。ある部分だけ特化して見ていた。「リリーフのとこしか、見てないです。やっぱ後輩たちが気になって。それは結果とかではなくて、相談とかされたときに対応できるように。特に(吉田)輝星とか、よく質問してくるので。打たれだしたら連絡が来るから、あいつ(吉田)の場合。慰めてあげるくらいです。そういう後輩たちの投球は見ていました」と、明かした。

自身がいないブルペン陣をテレビ越しで見守りながら、必死に抑えようとする若手の奮闘ぶりも目に焼き付けていた。だからこそ球団にお願いした、後輩リリーバーたちの年俸アップ。来季はチーム最年長となる、通算800試合登板超えの生けるレジェンドによる、おとこ気だった。

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