沖縄・国頭の秋季キャンプに参加している日本ハム清宮幸太郎内野手(23)が15日、ソフトバンク柳田が制定? した「ギータ賞」獲得へ意欲を見せた。今年1月の合同自主トレで弟子入り。シーズン打率3割1分か、30本塁打達成でご褒美がもらえることになっていたが、今季は2割1分9厘、18本塁打で逃した。しかし来季は右中間が狭く、左のパワーヒッターに有利とされる新球場エスコンフィールド北海道が本拠地となり、新庄剛志監督(50)も太鼓判を押した。

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“新球場元年”へ向け、清宮が明確な目標を掲げた。「(賞品が)何か分からないんですけど『ギータ賞』が出るみたいなので」。今年1月、合同自主トレで弟子入りしたソフトバンク柳田が発案。打率3割1分か、30発のどちらかで、賞品をゲットできる仕組み。今季は2割1分9厘、18本塁打で目標には程遠かったが、来年は「大いにチャンス」とみている。

最大の理由は、3月に開場が迫る新球場「エスコンフィールド北海道」だ。左右非対称の両翼が特徴的で、左中間に比べて右中間が狭く、左のパワーヒッターに有利とされる。新庄監督は「1年間で(札幌ドームの)フェンスに直撃した打球が12~13本。それを(今季の本塁打数に)プラスすると30本以上という計算」と、興味深い“清宮トリビア”を披露して太鼓判を押した。

今季までの本拠地・札幌ドームは両翼100メートル、外野フェンスは12球団の本拠地で最も高い5・75メートルを誇る。新球場のスケールは公表前だが、臨場感を売りにしており、それよりぐっと低くなる見込みだ。

清宮は「でも、そんなに都合よくいくかは分からないので、去年以上のバッティングができれば」。7日から始まった沖縄・国頭での秋季キャンプも、16日が最終日。「新球場1年目。どんなシーズンになるか、今はワクワクしかない。しっかり活躍できるように、練習を頑張りたい」と、成長の冬へ視線を向けた。【中島宙恵】

○…来春開業する新球場「エスコンフィールド北海道」が公認野球規則の規定を満たしていなかった事案について、秋季キャンプに参加中の新庄監督が言及した。14日の臨時代表者会議で、来季は現状仕様での公式戦実施が決定。「取りあえずは良かった」と、ホッと胸をなで下ろしていた。

○…来季3年目を迎える根本が、沖縄・国頭での秋季キャンプブルペン入りし、ストレートを中心に100球以上を投げ込んだ。「制球力を上げるために多めに投げた」と汗を流した。来季は1年間、ローテーションを守るのが目標。「ローテを守って1年間投げ切りたい。そのためには体力も必要。ウエート(トレ)でまずは筋肉量を上げていきたい」と今オフのビルドアップを誓った。

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