ソフトバンクは19日、ドラフト5位指名した亜大・松本晴投手(21)と都内で入団交渉を行い、契約金4500万円、年俸800万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。

球団が交渉の場に選んだのは鉄板料理店「銀座 うかい亭」。5年前の17年11月、当時の米国トランプ大統領が就任後初来日した際、当時の安倍首相と夫妻4人でプライベートの食事をした名店だ。

交渉後、店内スタッフの間で「トランプルーム」と呼ばれている、一番奥まったまさにその部屋に通された。重厚感あふれる個室を見渡し、松本は「トランプさんと安倍さんですよね。聞いてびっくりしました」と仰天。店の女性パティシエによる手作りボードも用意され、恐縮した。その後、宮田善久アマスカウト関東統括、福山龍太郎アマスカウトチーフらと絶品の鉄板料理に舌鼓を打った。

異例の交渉場所からも分かるように、球団の高い期待がうかがえる。福山スカウトは「球速はそこまでないが、制球力はうちの投手の中でも高いレベル。うちにいた杉内(俊哉、現巨人コーチ)とタイプが近くて『5のフォームで10のボールが来る』というタイプ。それでいて抜群の制球力がある。十分、即戦力になると思う」と解説した。

◆松本晴(まつもと・はる)2001年(平13)2月24日生まれ、大阪府出身。西船場小4年から軟式野球を始める。樟南では2年夏からエース。亜大では1年春にリーグ戦デビュー。3年春にトミー・ジョン手術を受け、4年春に復帰した。181センチ、84キロ。左投げ左打ち。

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