日本ハム万波中正外野手(22)が「ロマン・クリーンアップ」の一翼を担って30発超えを目指す。29日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1100万円アップの年俸2000万円でサインした。「(球団から)1年間よく成長してくれたと言ってもらえた。僕自身は全くもって納得はいっていない。もっとできると思っていた」。冷静に振り返ったキャリアハイのシーズンで、目指すべき打者像は明確となった。

万波 5番ライトを目指します。ジェイ(野村)とキヨさん(清宮)とクリーンアップを組ませてもらった時に、チャンスで回ってくることが多かった。長打も打てて、打点もしっかり稼げるのは5番。自分が目指す打者像です。

今季は5月から6月にかけての15試合で新庄監督からテストされた3番清宮、4番野村、5番万波の並びで中軸を組み、対戦相手に脅威を与えた。万波自身も打順別で5番でのスタメンが最多の19試合。シーズンで2割3厘だった打率も、5番では打率2割7分で5本塁打、17打点と最も特長を発揮できた打順だった。

その5番を確保するには、競争の激しい外野陣でレギュラーを勝ち取らなければいけない。「30本は打ちたいですね。打点も80~90は挙げたい。そのための打率は最低2割6分」と目標を設定。将来は「(年俸)5億はやっぱりいきたい。ベンツのSL63に乗って球場に行きたい」という野望と同様に、目標を高くを持って新球場でロマンあふれる活躍を見せる。【木下大輔】(金額は推定)

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