東都大学野球秋季リーグ戦の個人タイトル表彰式が11日、東京都武蔵野市の亜大キャンパスで行われた。

ロッテドラフト1位入団の専修大・菊地吏玖投手(22)は春に続き、2部の最優秀防御率、投手部門のベストナインを獲得した。

投手として、こだわってきた「防御率」で結果を残した。「点数を与えなければ与えないほど、勝ちに近づける。僕の2つ上の佐藤奨真さん(ロッテ)から教えていただいた」と、先輩の教えを胸に、投げ続けてきた。ピンチになるとギアを一段階上げる。「ランナーが出るまでは丁寧に、コースをつきながら投げていく。ピンチになったら相手に向かって死ぬ気で抑えていきました」。2部ながら、今秋の防御率は0・85。20年春からの5シーズンを戦い、通算防御率も0・90。「防御率は投手の力を測れる一番の指標。こだわってきてよかった。誇っていいところなのかな」と胸を張った。

まだ未知の可能性を秘める。「ピンチでのギアは、今は2段、3段。まだ引き出せばあると思います」と、自信をみせる。「プロは、いろいろ投手のタイトルはあると思いますが、先発できるのであれば、山本由伸さん(オリックス)のように、全部の(投手の)タイトルを取れるような投手になりたいです」と力強く宣言。東都での実績を自信に、プロの世界へ挑む。