不動の4番は降って湧いた「初ロマンス」にも動じない。

ヤクルト村上宗隆内野手(23)が1回、開幕戦以来の2号2ランで先制点をもたらした。今季10試合目にして早くも4度目のV打。就任4年目の高津臣吾監督(54)に通算200勝をプレゼントした。この日、一部週刊誌で女子ゴルファーとの交際報道が流れたが、いつもと変わらず主砲の仕事に徹した。

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周囲の雑音など、村上の打棒にはなんら影響しなかった。1回2死から山田が二塁打でつくった先制機。DeNA浜口の3球連続の内角攻めに対し、高めの直球を完璧に捉えて右中間へ運んだ。「体が反応して、コンパクトにうまく打つことができました」。右手を掲げて悠々と1周した。

高津監督の就任通算200勝がかかっていた。村上は直前の阪神戦で3試合無安打。「心だけリフレッシュして、また勝つぞという気持ちでいきました」。2軍監督時代からともに歩み、白星を積み重ねてきた。村上が打てば、勝つ。「まだまだ、もっともっと勝たせてあげたい。300勝、400勝。もっといけるように僕らも頑張りたい」。

騒がしい朝を迎えた。この日、一部週刊誌で女子ゴルフ原英莉花(24)との交際報道が出た。試合前に報道陣に応じた村上は「仲のいい友達の1人です」と答えた。昨年10月にカラオケでデートしていたと伝えられたことにも「2人で行ったって書いてあるんですけど、友人も含めて行きました」と丁寧に訂正した。

この日は公式ファンクラブ「Swallows CREW」のイベントが開催された。特別なユニホームで上がったお立ち台では、スタンドのファンからとんだ熱愛をいじる? 声も余裕で受け止めた。「最近ちょっと家の周り、週刊誌たくさん車止まってるので生きづらいんですけど」と自ら笑いに変え、「僕を信じてついてきてください。頑張ります」と締めた。惑わされるどころか、開幕戦以来の復活の2ラン。かえって不動心を証明してみせた。

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