巨人吉川尚輝内野手(28)が今季49打席目で初アーチをかけた。1点リードの7回無死一塁、直前まで犠打の構えを見せていたが、カウント3-1からDeNA浜口の142キロの内角直球を右翼席まで運んだ。リードを広げる1号2ランにベンチに戻ると原監督らとグータッチして喜びを共有した。

吉川は「伊織(山崎)が頑張っていたので、何とか追加点をあげたかった。次の打者にいい形でつなごうとした結果が、最高の結果になってよかったです」と喜んだ。

試合前時点で打率1割7分5厘と苦しんでいた。中山の活躍もあり、13日阪神戦(東京ドーム)を最後にスタメンから外れ、この日は5試合ぶりに先発に名を連ねていた。1打席目の1死二、三塁では左犠飛で勝ち越しに成功した。4回には得点には結び付かなかったが、2死一、二塁から左前打。状態が上向きな中、シーズン初アーチを決めた。

巨人原監督(吉川の1号2ランに)「もがくしかないんですよ。考えている暇はない。落ち込んでいる暇はない。どういう状況であってもユニホームを着ている人間というのは、その中でもがくというのは非常に大事だと思いますね」

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