警視庁麻布署は23日、強制性交の疑いで西武山川穂高内野手(31)を書類送検した。昨年11月、港区のホテルで20代女性に性的暴行をした疑い。

西武松井稼頭央監督(47)はこの日、ロッテ戦(ZOZOマリン)の雨天中止が決定し、練習前に報道陣に対応。山川については「その話はもちろん聞いていますし、でも、僕の方からお答えすることはできないというところになります」と話すにとどめた。

疑惑の一件については、今月11日に「文春オンライン」が報じ、山川は翌12日に「総合的に判断してコンディション調整」との理由で出場選手登録を抹消された。渡辺久信GM(57)は12日に「今は捜査の推移を見守っている段階なので、何も言えることはない」とコメントしている。

沖縄県出身の山川は富士大を経て、14年ドラフト2位で西武に入団。プロ8年目の昨季は本塁打、打点の2冠に輝くなど主砲としての地位を確立してきた。昨季までで通算218本塁打をマークしている。

今年3月には侍ジャパンの一員に選ばれ、WBCでは世界一に輝いた。ペナント開幕後は右ふくらはぎの張りの影響もあり、62打席で本塁打は出ていない。

◆強制性交等罪 刑法第177条。暴行や脅迫を用いて性交などをした者について、5年以上の有期懲役に処すると定めている。同条は2017年の刑法改正前は「強姦罪」で、改正後に現在の「強制性交等罪」になった。同条などをめぐっては、性犯罪の規定を見直す刑法改正案が国会で審議されており、案では「強制性交等罪」の名称を「不同意性交罪」に改めるなどとしている。