西武山川穂高内野手(31)が23日、警視庁麻布署に強制性交容疑で書類送検された。昨年11月、港区のホテルで20代の知人女性に性的暴行をした疑い。女性が被害届を提出し、署が任意で事情調査するなどして捜査していた。球団広報は「当球団の選手が書類送検されたことは誠に遺憾であります。ファンの皆様や関係の皆様にご心配をおかけしており、誠に申し訳ございません」とコメントした。

疑惑の一件は、今月11日に「文春オンライン」が報じ、山川は翌12日に「総合的に判断しコンディション調整」との理由で出場選手登録を抹消された。書類送検されたこの日は、球団施設での3軍練習に参加。球団には本人から書類送検の報告があり、球団からもNPBに報告された。

麻布署によると、起訴を求める「厳重処分」ではなく、判断を検察に委ねる「相当処分」の意見が付けられての書類送検となった。今後、東京地検が起訴か不起訴か判断する。山川の練習参加などは現在の状態が続くとみられる。

通算218本塁打の山川は、今季も不動の4番として目されていた。主砲不在のチームは現在、得点力不足に悩んでの5位。この日はロッテ戦(ZOZOマリン)が雨天中止となり、室内練習場で選手たちが精力的に汗を流した。松井稼頭央監督(47)は山川の書類送検について「その話はもちろん聞いていますし、でも僕の方からお答えすることはできないというところになります」と話すにとどめた。