自慢のブルペンが崩壊した。岡田阪神が「日本生命セ・パ交流戦」で、失速した。ソフトバンクとの最終戦は今季ワーストの9点差をつけられ、7度目の0封負けと完敗。リリーフした4投手が失点を重ねるなど打ち込まれた。交流戦は7勝10敗1分けと借金3で、この日勝利した2位DeNAに2ゲーム差まで迫られた。チームが不調なまま、23日から敵地横浜でDeNAと首位攻防3連戦を迎える。

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▼阪神は交流戦を7勝10敗1分け、勝率4割1分2厘で終えた。交流戦の通算成績は195勝198敗14分け、勝率4割9分6厘。

▼ソフトバンク戦はこれで、13年から10シーズン連続で勝ち越しなし(20年は交流戦開催せず)。05年の交流戦導入後の通算対戦成績は27勝37敗4分けで、勝率4割2分2厘は交流戦の対戦別最低である。

▼0-9での敗戦は今季最大得点差の黒星。交流戦での9失点完封負けは、13年ソフトバンク戦0-12、07年5月28日ロッテ戦0-10に次ぐワースト3位の大敗だ。

▼今季の交流戦でのチーム打率2割1分1厘は、球団史上最低。12球団でも16年中日1割9分5厘、11年広島2割9厘に次ぎ、交流戦チーム打率のワースト3位となることが濃厚である。

▼5本塁打は今季12球団最少。交流戦が年間18試合となった15年以降では、22年広島2本、16年阪神3本に次ぎこちらもワースト3位だ。

▼交流戦での阪神の救援防御率は4・47。リーグ戦での2・06から、大幅に悪化した。防御率0・00だった湯浅が、交流戦では5イニング1/3で自責点7、防御率11・81と大崩れしたのがその象徴である。