竜キラー左腕が…。阪神伊藤将司投手(27)が7回7安打3失点で中日戦プロ初黒星を喫した。

甲子園で2戦連続の敗戦も初。試合前まで中日戦はプロ入りから7試合に先発し、5勝で無敗だったが、好データは結果に結びつかなかった。

痛恨の被弾は4回だ。「うまく打たれてしまった」。細川との対決。カウント2ボール1ストライクから真ん中に入った134キロカットボールにガツン。打球は左翼席中段まで飛ばされ、12号ソロを献上した。7回2死二、三塁のピンチでは、代打後藤に142キロの直球を打たれ、2点中前打。打線の援護がない状況で、痛い2失点だった。「真っすぐで押せたと思うので、高さが合っていたら…。なんとか1点でしのぎたかったけど、7回に点が入ったので、ダメでした。全体的にストレートは指にかかってたので、感覚が良い部分は今後も継続したい」と唇をかんだ。

試合後、バッテリーを組んだ坂本とすぐに反省会を行った。「あの場面、(坂本)誠志郎さんも真っすぐで押せると思っていた。ああいう結果なので、また繰り返さないようにするだけだと思います」。次へ向け、この日のうちに不安材料をつぶした。岡田監督は左腕の投球に「1点でいっとったらのう」と振り返り、「終盤は分からへんからな、1点じゃ。オレが思ってるように、攻めきれんかったと思うよ」と7回の失点を嘆いた。

甲子園通算成績は13勝5敗、3完封。この日は振るわなかったが、「先制点を許すことが多い。ゼロで抑えていけば勝てるチャンスも増える。防御率、規定投球回数を目指してやっていきたい」。前半戦は3勝どまりだが、安定感のある投球を続けている。後半戦で一気に勝ち星を積み重ねる。【三宅ひとみ】

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