打たな勝てんやんか-。阪神が最下位中日に敗れ、今季3度目の3連敗を喫した。中日ウンベルト・メヒア投手(26)の前にたった3安打で今季11度目の完封負け。これで外国人投手との初対戦で3連敗となった。DeNAに勝利した2位広島に1ゲーム差に迫られた。17日は連敗ストップで、後半戦を迎えたい。

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どんよりとした雰囲気が甲子園を包んだ。打てん。点が取れん。今季11度目の0封負けで、最下位中日に連敗した。今季3度目の3連敗。得点力不足の現状を打開できない。報道陣から前日15日から打線の状態が良くないことを振られると、岡田監督は「昨日からというよりはずっとやんか。ずっと言っていることやけどな」とボヤいた。イベント「夏のこどもまつり」を開催し、4万2622人の満員観衆が詰めかけた。それでも得点時の六甲おろしすら歌うことができなかった。

助っ人外国人との初対決でみたび敗れた。今季途中加入の中日の右腕メヒアと初対戦。6回3安打無失点に封じ込められた。前半戦は初顔合わせの投手に7勝1分けと苦にしていなかったが、交流戦明けはDeNAバウアー、ヤクルト左腕ピーターズ、そしてメヒアと初モノ3連敗だ。岡田監督は「初モノとか、そんなんは関係ないよ。ずっとやんか」と吐き捨てた。

メヒアは最速153キロの直球主体で攻めてきた。「だいぶな。ちょっとじゃないよ。さし込まれているということよ」。2度のチャンスは1番森下に回ってきた。3回2死二塁では初球、真ん中151キロで中飛。5回2死満塁では内角高め151キロで左飛と力で抑え込まれた。森下は「自分が点を取っていれば、こういう展開にはならなかった」と悔しがった。

3番前川は初回、1度もバットを振れず、すべて直球で3球三振。6番佐藤輝は5回無死一塁で内角高め直球で中飛。直球をとらえきれなかった。3打数無安打の佐藤輝は2軍から復帰後9試合での打率は1割を切り、9分7厘と、浮上のきっかけが見えてこない。今後の起用を聞かれると、岡田監督は「どうすんのよ。(外すかは)オレが決めることやん。新聞社に言うことじゃないやろ。外すとか使うとか」と、語気を強めた。

今季3度目の3連敗を喫したが、前半戦の単独首位ターンが確定した。だが、2位に浮上した広島とは1差、3位DeNAとも2差と混戦模様となっている。レギュラーを固定しながら、ここまで首位を守り抜いてきた。前半戦最後の相手はここまで2戦で1勝0敗、対戦防御率4・91と打ち込んでいる涌井が相手。連敗ストップといい形で後半戦を迎えたいが、岡田監督は「いい形て…どんな形やねん」と苦笑するしかなかった。【石橋隆雄】

▽阪神水口打撃コーチ(初対戦の中日メヒアに)「(対策は)これからでしょう」

▽阪神佐藤輝(初対戦の中日メヒアに)「まあまあストレートが強かった。(3連戦)全部負けるわけにはいかないんで、頑張ります」

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