輝のお目覚め弾で前半快勝締めだ!阪神佐藤輝明内野手(24)がチームの連敗を3で止める先制決勝の10号3ランを放ち、2年ぶりの2桁貯金&首位ターンを導いた。 2軍落ちを経て再昇格後も不振が続いていたが、初回に中日涌井から放った47打席ぶりの1発が値千金弾。球団で新人から3年連続2桁弾は田淵幸一、岡田彰布に次ぐ3人目の快挙だ。猛虎のレジェンドに肩を並べた背番号8に後半逆襲の期待が高まる。

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佐藤輝は不振で6月25日に2軍落ちした。同27日は金沢で、翌28日は富山で独立リーグのチームと練習試合に出場。本来、行くはずのなかった遠征だったかもしれない。ただ、そこで元気をもらったことがある。

普段、プロ野球選手を間近で見る機会が少ない子どもたちが“門限”ギリギリの午後9時までボールボーイをしてくれた。ファウルボールを追いかけた少年に「めっちゃいい走りしてる!」とベンチ内で盛り上がり、手をたたいて応援した。「子ども、好きですね」と言う24歳は、2人の弟がいる佐藤家の長男。打撃用手袋をプレゼントすると、大喜びしてくれた。

プロ野球選手の仕事は、子どもたちに夢を与えること-。苦悩の日々の裏に、そんな原点を再確認した2日間があった。「打ってない時も球場に足を運んでいただいて、タオルを掲げていただいて、その応援のおかげで打てたと思います」。復活弾の夜、お立ち台で感謝を込めた。【阪神担当 中野椋】

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