スクランブル発進した新助っ人マーベルが5イニングを無失点に抑え、米国から来日中の父の前で来日初勝利を挙げた。5-3の3回無死満塁、先発の上原が負傷降板したところで急きょ、マウンドへ。適時打と犠飛で同点に追い付かれたものの、味方が勝ち越した直後の4回から7回まで試合を作った。

「ツーシームがよく動くし、右打者にとって非常に嫌なボールを持っている」と建山投手コーチ。右打者が並ぶロッテ打線には効果的だった。さらにマリンの風を味方につけ、持ち球のカーブは縦に大きく割れた。初勝利の記念球を握り締め「お父さんの前で初勝利を挙げられたのは、本当にうれしい。今日は、いい1日になった」。息子の雄姿をフィールドシートで見守った父はガッツポーズだ。

新庄監督は「今度は先発で、ちょっと面白そうだから行ってもらおうかな~って」。6月末に加わったばかりの救世主は、その右腕で先発チャンスをたぐり寄せた。

【関連記事】日本ハムニュース一覧