ソフトバンクがついに「借金生活」に陥った。4位に終わった21年の最終戦以来、2季ぶり。

藤本ホークスで初めての屈辱となった。投打とも精彩を欠いて4位楽天に完敗し、今季4度目の4連敗。敵地仙台では6連敗。ついに楽天と2ゲーム差に詰められた。

「こういう試合をやっていたらダメですね。四球が9個かな。死球を含めて。そこでタイムリーが出なかったのはちょっと湿りがちというのがあるけど、切り替えるしかないからね。試合数も残り32試合しかないんやから」。試合後、東京移動のため球団スーツに着替えて出てきた藤本監督の声のトーンも低かった。制球に苦しむ楽天先発の荘司は5回までに7四球。3回に4つの四球で押し出しの1点を奪っただけ。その後も走者は出すものの打線はつながず完敗だった。

プロ初先発となった松本晴は2回に2点を先制され、4回1死から3連打を許して降板。スイッチした武田がさらに押し出しと浅村に適時打を浴び、この回計3点を失った。7回は近藤、三森の失策もあってさらに2失点。投打ともまったくの負のスパイラルと言っていい戦いぶりだった。

千葉、仙台と続いたロードは1勝5敗。すでに首位オリックスには優勝マジックが点灯し、2位ロッテとのゲーム差はなかなか縮まらない。上位浮上を目指しながらもAクラス死守が現実的な修正目標となった。

現状打破へ藤本監督は次カードのオリックス3連戦から若手野手陣の大幅入れ替えを決めた。「状態のいい選手がいたら代えていくしかない。若い起爆剤が出てくれたら」。リチャード、野村大に代わって2軍から野村勇、生海の昇格を決め、状況次第ではさらに若手を登用する考えも明かした。

何としても「屈辱」のシーズンで終わるわけにはいかない。【佐竹英治】

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