ソフトバンク6位の東日本国際大・大山凌投手(21)が30日、福島・いわき市内の同大で指名あいさつを受けた。180センチ、78キロの最速153キロ右腕はカーブ、チェンジアップといった6種類の変化球を操り、得意のけん制やフィールディングを加えた総合力で勝負する。1年目の目標は「未知の世界に入るので、具体的な数字は分からない。まずは1軍でスタートを切って、試合で勝てる投手を目指したい」と意気込んだ。

「ホッとした」というドラフト会議から4日。現在は気持ちを切り替え、1年間戦える体を目指し、ウエートトレーニングやランニングなどで調整している。あいさつに訪れた福山龍太郎アマスカウトチーフは「(魅力は)変化球が多彩な点。ストレートのキレが、チームの中でも上のランクに来るような質を持っている。しっかり体づくりをしながら、1年目から即戦力として期待している」と評価した。

目標の選手は斉藤和巳1軍投手コーチ(45)。これまで他人のプレーをあまり見ていなかった大山は同大2年時、大学野球のレベルの高さを感じ、情報を吸収しようと思って見た同コーチの姿に目がとまった。「(斉藤さんは)大エース。プレースタイルは多少違いますが、チーム内での立場などを目標に置いてきました」。来季は4軍監督に就任する指導者には「エースとして心の持ち方、ピッチングの具体的なフォームの話を聞いてみたい」と意欲を示した。

ドラフト会議では同世代の大学生投手が上位で指名され、自身は6位でプロ入り。「1軍で活躍することが周りの人にも恩返しになる。(大学では)ずっと先発なので、先発で長く投げられるような投手を目指したい」。負けじと実力を存分に発揮し、何度も勝ち星を積み上げる。

【関連記事】ソフトバンクニュース一覧