オリックス山本由伸投手(25)が日本シリーズ記録の14奪三振で1失点完投勝利を挙げた。日本一の行方を最終戦に持ち越す、大エースの力投だった。

その姿と状況に、一部の野球ファンの間では「第7戦でマー君の再現あるか」と話題になっている。「これはもしかして…」「何かが起こりそうな気がする」「まさに10年前と同じ」と当時を知るファンは色めき立った。

3勝3敗になったのは13年の楽天-巨人以来10年ぶり。第6戦で楽天田中将大が160球を投げながら完投負け。翌日の第7戦の最終回に抑えとして登場し、初日本一の胴上げ投手となった。星野仙一監督が球審に顔を近づけ「田中!」と叫んだシーンは有名だ。

田中は、今年の山本と同じように翌年からのメジャー移籍が濃厚とされる状況だった。

今回、山本の球数は138球。オリックスの9回は通算250セーブに到達した守護神・平野佳寿(39)が控える。山本が第7戦でベンチ入りする可能性は低いようだが、中嶋聡監督が「山本!」と叫ぶドラマを期待するほど、山本の投球は熱かった。

【日本シリーズ】オリックス連覇へ逆王手! 山本由伸が1失点完投、14奪三振/ライブ詳細>>