阪神岡田彰布監督(65)が日本一の共同会見に臨んだ。監督の携帯に真っ先に連絡を入れていたのは85年に球団初の日本一監督となった吉田義男氏(90=日刊スポーツ客員評論家)だった。一問一答は以下の通り。

-日本一の実感は

「38年っていうと、なかなか、まだ生まれてないね、そういう選手がほとんどなんですけど。僕は、入団6年目ですかね、27歳で選手会長だったんですけど、あれは、21年ぶりの優勝ですかね、あの時は初めての日本一ということで、その感動は今でも忘れもしないんですけど。あれから38年経ったのかなあと。とにかく今年はね、そこまで考えてなかったんですけどね。まず優勝をアレと言ったんですけど、セ・リーグ制覇を目指してスタートして、それは達成できて、今はクライマックスがあるんですけど、そこを勝ち抜いて、なんとかね、もう1度ね、日本一という、あの…正直なとこね、オリックス3連覇してるチームなんで、こりゃもう、やばいていうか、正直、相当強いっていう。1年間の集大成として最後ね、ほんとにみんな自分の役割というか、タイガースはほとんどメンバー変えなかったんで、そういう意味で1年間通してやってきたことをね、最後の最後、本当にみんなが力発揮してくれて、そういう結果が最終的に、今日のゲームに現れたと思いますね」

-日本一の胴上げは

「(リーグ優勝で)1回慣れてたんかな。だいぶ上がってましたね、1回目より(笑い)全然違いましたね」

-日本シリーズの用兵は

「1年やったことは5戦まで変わらなかったんですけど、3勝2敗で王手かけた後、まあ先発ピッチャーがね、投げられない状態だったので、昨日(第6戦)今日(第7戦)は先発2枚でいったんですけど、そういう意味では、最後の2戦の京セラちょっと違った投手起用もあったんですけど、まあクライマックスも(登板)機会がなかった青柳がね、7戦目ね。そういう機会がね、ほんとにきたんでね、とにかく、今日ミーティングの後、青柳部屋、監督室呼んで、『思いっきり楽しんで、とにかく攻めて、最後、今年は3月31日京セラで青柳でスタートしたシーズンだったんで、最後、思いっ切り楽しんで、イニングとか関係なしに投げてくれ』と、そういう激励しましたけどね」

-集大成の試合をしたナインに言葉をかけるなら

「いや、まさか宮城投手からあんな展開になると思ってなかったですね。練習の時に解説者と、今日2点とれるように頑張ろうと、そう心の中では思ってたんですけどね。2点とって、その点を守り切る展開になるかなと思ったんですけど、ノイジーのホームランは、これはびっくりしましたね」

-球団初の選手と監督で日本一

「いやいや、まあ、日本一ていうか、タイガースの歴史からいうともっとなってないといけないと思うんですけど。速攻で一番最初に電話入ってたのが吉田(義男)監督でしたね。監督室に戻った時にね。非常に喜んでました」

-日本一のウイニングボールは

「いや、どこいったか知りません…ノイジー? 最後みんな前立ってるんで、俺のところから見えなかった。ノイジーが捕ったのか近本が捕ったのか分からなかった」

-ノイジーが「最後に自分のポケットに入ってました」と言っているが

「多分、アメリカ帰るまでに持ってくると思いますよ(笑い)」

-ファンへ

「第7戦までにいってね最後の最後までプロ野球盛り上げるというか、久しぶりの関西ダービーということもあってね、すごく注目浴びる日本シリーズでしたけど、そこで本当にどっちが勝ってもおかしくないような、そういうゲーム展開で、本当にもうパ・リーグの覇者とセ・リーグの覇者がしのぎを削った、本当にどちらに転ぶか分からないようなゲームを。あとで携帯などにもらったメールに『楽しませてもらった』『感動をありがとう』というそういう言葉が多かったんで、本当に素晴らしいゲームができたことに感謝したい。たくさんの人に応援してもらったと思うんですけど、そこにも感謝したいし。まだまだ、今年はこれで終わりますけどね、野球界盛り上げていくために、またタイガース頑張っていきたいと思います」

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