阪神育成2位指名の白鴎大・福島圭音(けいん)外野手(22)が22日、栃木・小山市内のホテルで仮契約を結んだ。支度金300万円、年俸300万円。「プロ野球選手になるんだという実感が湧いててきました」と表情を引き締めた。

セリーグ初の育成出身から盗塁王を目指す。50メートル5秒8の俊足。今春は20盗塁で関甲新学生リーグの連盟記録を15年ぶりに更新した。「育成から(セ・リーグで)初で取れるチャンスがあるのは自分でもいい刺激になりますし、ぜひ狙っていきたい」と力を込めた。

自慢の脚力の原点は、幼少期の遊びだ。埼玉・秩父市出身で、自然豊かな地域で育った福島。鹿などの動物と追いかけっこして鍛えた脚で、支配下へと駆け上がる。

憧れは同じ左打ちの外野手で、今季2年連続4度目の盗塁王を獲得した近本光司外野手(29)。「脚力も盗塁技術もすごい。走塁、打撃、守備面すべてで聞きたいことだらけ。楽しみです」と対面を心待ちにする。

幼少期から虎党で、高校は鳥谷敬氏(42=日刊スポーツ評論家)と同じ聖望学園。さらに白鴎大では大山悠輔内野手(28)の後輩にあたり、阪神との縁が深い。1日でも早く戦力となるため、同大学のグラウンドで練習を続ける。「バッティングはまだまだこれから。自分のやるべきことができれば、自ずと支配下になれると思う」と意気込んだ。(金額は推定)

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