ソフトバンクのドラフト6位、東日本国際大・大山凌投手(21)が22日、仙台市内のホテルで契約金3000万円、年俸800万円で仮契約を交わした。

最速153キロ右腕はカーブ、チェンジアップなど変化球6種類を操る。契約を終えた大山は安堵(あんど)の表情を浮かべた。「野球をするにあたりお金がかかったので、恩返しがしたい。父は車が好きなのでプレゼントしたいです」と照れ笑い。それでも「お金以上に実力で勝負したい。自分の力どこまで通用するのか試したい」と力を込めた。

メディカルチェックで福岡を訪れた際、施設を見学。「(トレーニング室には)見たことのない器具ばかりで大学の設備と大違いだった。これらを利用して成長していきたい」と目を輝かせた。さらに、トレーニング中だった板東湧梧投手(27)の姿に「テレビで見る以上に体が大きかった。同じ右腕として活躍しているので、いろいろ聞いてみたいです」と期待を膨らませた。

最初の目標は「開幕1軍スタート」に設定した。「まだまだ体が細いので、シーズンを通してけがなく過ごすために体重や筋力をアップさせたい」とプロで戦う基盤をつくる。さらに、目標とする選手に斉藤和巳4軍監督(45)を挙げた。「大黒柱のような存在。斉藤選手のようになれるよう死に物狂いで頑張りたい」。憧れの大先輩のもとで躍動する。(金額は推定)【木村有優】

◆大山凌(おおやま・りょう)2002年(平14)3月27日生まれ、栃木県出身。白鴎大足利から東日本国際大を経て、23年ドラフトでソフトバンクから6位指名を受けた。東日本国際大では3年春からエースを務め、南東北リーグでの通算成績は13勝2敗、防御率0・71。奪三振は投球イニングの127を大きく上回る147。今年6月の大学選手権で最速153キロを計測した。180センチ、78キロ。右投げ右打ち。

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