異色の主将が誕生した。亜大は17日、東京都西多摩郡の同校グラウンドで、23日の解散を前に、最後の全体練習を行った。新チームの主将に就任した正高奏太内野手(3年=狭山ヶ丘)は「結果だけでなく、応援されるチームを作っていきたい」と意気込んだ。

2年までは選手としてプレーしていたが、ベンチ入りの経験はなし。リーグ戦では主にボールボーイを担当していた。3年になり生田勉前監督(57)のアドバイスで学生コーチに。秋のリーグ戦では、試合前のノックを担当するなど、チームを陰で支えてきた。

チームの信頼感が新主将を生んだ。秋季リーグ戦終了後、鈴木一央監督(48)から「オマエでもいいんじゃないか」と、思いがけない言葉をかけられた。正高は「1年間、選手としてプレーしていなかった。周りの選手の気持ちを考えたら、自分にはできないと思っていた」。そんな正高の気持ちを動かしたのはチームメートの熱意だった。「正高にやって欲しいんだ」。現役選手として戻り、チームを引っ張る覚悟を決めた。

1年ぶりの現役選手復帰に、まずは体力づくりから取り組んでいる。「1年間のブランクがある。グラウンドには早く出て、ノック、バッティングを1球でも多く受けるようにしています」。自信の守備でチームを引っ張る気合は十分だ。

2年でボールボーイ、3年春は学生コーチとしてベンチ入りし、いつも生田勉前監督の1番近くで試合を見てきたことが、1番の自信だ。「野球に対する姿勢、組織力、徹底力を学んだ。これからは自分がそれを選手たちに伝えながらここというところで強さを発揮するチームにしていきたい」と、胸を張った。

今季の背番号「52」から、来年は「1」へ。新たな主将像を求めながら、伝統ある亜大野球を引き継いでいく。

他、新幹部も発表され副主将に笠松拓真外野手(3年=神戸国際大付)、新人監督に林大陸学生コーチ(3年=星稜)、主務は香田太河マネジャー(3年=博多)が就任した。