プロ野球ウエスタン・リーグが15日に開幕を迎え、今季から新規参入するくふうハヤテは、本拠地・ちゅ~るスタジアム清水でオリックスと対戦する。14日、チームは同球場で最終調整。地元・静岡で古巣との開幕戦に臨む赤堀元之監督(53)は「明日は(新球団として)歴史をつくる第1歩の日。臆することなく挑戦する、向かっていくという気持ちを前面に出していきたい」と力を込めた。

開幕投手は早川太貴(24)が務める。歴史的な一戦を託された最速150キロ右腕はこれまで、オープン戦と教育リーグで3試合に登板して計9回2/3 1失点。対するオリックスは、1軍での開幕投手が決定的な宮城大弥(22)が先発予定で「投げあえるのは光栄なこと。自分の持ち味は真っすぐの強さ。強気に向かっていきたい」と気合を入れた。

チームが掲げるテーマは「育成・再生・そして勝つ」。地元出身の高橋駿主将(26)は「まずは1勝したい。個人としても、セパ12球団にドラフト指名されるという目標がある。1戦1戦、目の前の試合をしっかり戦っていきたい」と改めて決意を口にした。期待、夢を胸に挑む1年目のシーズンがいよいよ始まる。【前田和哉】

○…くふうハヤテは14日、オリックスとの開幕3連戦で開催するイベントを発表した。15日の初戦で難波喬司静岡市長(67)が始球式を務め、16日の第2戦は川勝平太県知事(75)が来賓あいさつを行う。5回裏終了後にはインタビューも用意され、初戦が赤堀監督、第2戦以降は選手が登場する。また各日、先着500名にいなば食品の「CIAOちゅ~る まぐろ」などがプレゼントされ、試合後は選手によるお見送りも予定している。