楽天島内宏明外野手(34)が、「朗希撃ち」をけん引した。

1点を先制した直後の1回1死二、三塁。ロッテ佐々木の155キロ直球を引っ張り、右翼へ2点適時二塁打。「すごいいい球を放ってましたし、自分も打てて自信になりますし、また次、対戦するときもしっかり打てるように頑張っていきたいなと思います」と振り返った。

ベテランらしく冷静に仕留めた。2球で2ストライクと追い込まれたが「たまたまいい感じで見逃すことができた」と140キロ台のフォーク2球を見極めた。この日最速の158キロにも手を出さず、最後はフルカウントからの6球目をはじき返した。3回先頭では150キロを中前に運び、3試合連続のマルチ安打。「バットに当たるっていう感覚が今ある」と4打数2安打2打点で存在感を示し、佐々木から初回に4点を奪う原動力になった。

当初は4打席立つ予定はなかったという。今江監督は「『もういいんじゃないか』と話したが『立ちたい』というふうな形で言ってきて」と、島内が志願してきたことを明かした。その上で「開幕に向けて、ほんとに気持ちを入れてくれているので、こちらとしては頼もしい限りですね」と絶賛した。