プロ野球開幕まであと3日。日刊スポーツが誇る東西総勢23人の評論家陣によるパ・リーグ順位予想をお届けします。

阪急での現役時代に284勝を挙げ、中日監督も務めた山田久志氏(75)と、近鉄での現役時代にこんにゃく打法で活躍し、近鉄、日本ハム、楽天で監督を務めた梨田昌孝氏(70)はリーグ4連覇を目指すオリックスが優位と分析。各氏の大胆予想をお楽しみください。

   ◇   ◇   ◇

今年もチーム力という点で、オリックス中心のペナントレースになるだろうね。昨シーズンは吉田正が抜けても3年連続リーグ優勝を達成した。今年も山本、山崎福が移籍したが、総合力でもっとも頂点に近い位置にいるとみる。

各チームとも、捕手に起用する人材に注目している。容易に固まるポジションではなく、セ・リーグも含めて、どのチームの懸案でもある。オリックスは一番大事なポジションに、森、若月の“2枚”のキャッチャーがそろっているのが強みだ。

野手の戦力層はさらに厚くなったね。西川の加入もあるが、紅林の攻守両面の成長ぶりは目を見張るものがある。他にも使ってみたい選手が多いから、また中嶋監督が取っ換え引っ換え使うんだろうな。

ちょっと心配なのは杉本の状態だが、本来の力を発揮すれば、さらに得点力アップが期待できるはず。投手陣では、リリーフの宇田川がいつ1軍に復帰してくるのか、抑え役も平野佳1人は厳しい。ダブルストッパーもありだろうね。

ソフトバンクは近藤、柳田ら左中心の打線だったところに、右の山川が加入したのは大きい。ただ現状の投手陣ではしんどいよね。戦力が整ってきた日本ハムは打線との兼ね合いで、投打がかみ合ってくれば面白い。

西武はピッチャーはそろっているから、それを打力でカバーできるか。長打力があれば上位も狙えるだろう。ロッテは藤原の故障離脱が痛い。楽天はアピール不足が気になるところ。下位から突き上げるとしたら、開幕後から得点力を上げたチームだろうね。(日刊スポーツ評論家)