今季から新規参入したくふうハヤテが広島を8-0で下し、待望のホーム初勝利を挙げた。今季4度目の先発マウンドに上がった奥田域太(かなた)投手(22)が、8回3安打無四球無失点の好投で初勝利。打線も仲村来唯也(らいや)内野手(24)のチーム1号となる3点本塁打を含む10安打で今季最多8得点と応え、快勝した。7日のオリックス戦に続く白星となり連勝も初となった。

仲村が、記念すべき球団1号本塁打を放った。2-0で迎えた6回に3点を加え、なおも2死一、二塁の好機。初球の直球を逃さなかった。「完璧だった。打った瞬間、入ると思った」。手応え十分の打球は勢いよく舞い上がり、右翼芝生席に着弾した。ダメ押しの3ランでリードを8点に拡大。勝利を決定づけた背番号「23」は、ベンチ総出のハイタッチで迎えられた。

守っても、遊撃の位置で無失策。安定した守備でも、本拠地初勝利を支えた。「どちらかというと、守備の方が自信がある。そのリズムを打撃につなげられたと思う。最初に本塁打を打てて満足です」と白い歯を見せた。開幕から出場15試合で打率1割4分3厘と苦しんできたが、この日は2安打3打点と快音を響かせた仲村。球団の歴史に名を刻んだアーチを、浮上のきっかけにする。