阪神は20日、育成選手だった高橋遥人投手(28)、佐藤蓮投手(26)、川原陸投手(23)の3人を支配下登録すると発表した。背番号は高橋が「29」、佐藤蓮が「98」、川原が「92」。
3人の苦闘を見てきた和田豊2軍監督(61)の一問一答は以下の通り
-3人が支配下に復帰
「3人三様で、ここまでの過程が違うんだけど、(高橋)遥人は段階を踏んできた。故障さえなければやれるという投手。これがスタートラインなんだけど、あとはいかに故障前の遥人に近づいていけるか。普通には投げられるようになっているけど、本人もこんなもんじゃないという気持ちでやっていると思う。現時点で制約は全部なくなったので、あとは自身のパフォーマンスを上げていくだけで。やっとここまできたかという感じ」
-あとはボールの勢いやキレか
「他の2人とはレベルの違うところにいるから。あいつの中で求めているものは高いレベルにある。ファームレベルでは普通に抑えられる。本人の中で『すぐにいけます』という簡単な考えは持っていないと思う。まだまだやるべきことがありますという中で、今日を迎えられた。あとは上げていくだけなので、そこに集中して。戦うものがそこだけになっているんでね」
-実戦復帰から3カ月ぐらいでよくここまで
「そこにはトレーナーがしっかりついていて、本当に計画的に空けるところは空ける、我慢させるところはさせる。仕上げようと思ったらもっと早く仕上げられたかもしれない。本当に念には念というところで。この間も8回を完投して、球数、イニング制限からやっと解放されて。逆に言うと、今までは『そこまで投げさせてください』という感じだったけど、今度はしっかり抑えないと投げられない世界に入ってくるんでね。遥人の中では新たな戦いが明日から始まる。その第1歩ということで。本当に長かったと思うからね。本人からしたら育成うんぬんじゃなくて、ここまで仕上げていく段階がね。2年近く。ここで満足している選手じゃないので。早く呼んでもらえるようにファームでしっかり成績残して、真っすぐ変化球磨き上げて声がかかるのを待つ。そういう段階になってきたよね」
-川原、佐藤蓮も支配下から育成、そして復帰
「(川原)陸も故障があって育成にはなったけど。去年の春先を考えると、投げてみないと分からないようなレベルだった。去年は先発したり、リリーフに回ったりの中で、リリーフでしっかり腕を振って力を発揮できる選手かなと。1イニングで力入れた時は140後半の真っすぐを投げられる。コントロールも安定してきている。1イニングもだし、少し長いイニングでも投げられるかなという力はついてきて。ファームでは十何試合か無失点の試合を続けて。内容的には非常にいいものを残して、それが認められてということだと思う。遥人同様、背番号が2桁になってからが勝負だと思うんでね。この状態を続けて、より高いものを目指してほしい」
-佐藤蓮は制球が向上
「一番、成長したというか、変化のあった投手かな。数年、制球に苦しんできて。相手との勝負というよりも、我々がベンチで見ていてもストライクが入るかどうかというね。その低いレベルでの時間が長かったけど、コントロールが落ち着いてきてから、真っすぐのスピードガン、質も含めて相当上がってきている。ストライクが取れれば、本来を上回るレベルの真っすぐになっているよね。そこには蓮の一番の自信のあるカーブという球種があって。困った時にはカーブがあるぞという。今は150の後半が出るぐらいのスピードで、ファームではストライクゾーンで勝負できる投手になってきた。だからと言って簡単な世界じゃないんで。それを繰り返すことで本当の力にしてね。1軍で投げるチャンスがあれば、どんなマウンドになるか。ここからは1軍も勝負がかかってくるからね。よりハードルが上がって簡単ではないと思う。蓮はその準備をしていかないといけない。それだけのものは数試合見せてくれているよね」



