夏だ! 野球だ! サトテルだ! “夏男”阪神佐藤輝明内野手(25)が、先制V打で後半戦の白星発進を導いた。初回2死二塁、中日小笠原の130キロスライダーを強振。近本の好走塁もあり、右前適時打で1点挙げた。続く5番大山も連続適時打。4、5番が打てば勝つ。背番号8は「良いバッティングができてよかった」とうなずいた。6月14日のソフトバンク戦以来となるチームの初回得点に、岡田監督も「初回に点を取るのは久しぶりでしょ」と言った。
指揮官の言葉も効いたのかもしれない。試合前のミーティングで、ナインは「つなぎ」の大切さをあらためて説かれた。「前半最後で、後ろにつなぐようなつながりがあった。それを基本というか『つなぐことを思い出して』と選手には言った」と指揮官。前半戦ラストゲームとなった21日広島戦では、13安打12得点。そこまでの猛打はなくとも、4番が試合の入りから集中し、岡田監督の求める「つなぎ」を体現した。
昨年の8月は月間打率3割と好調だった。夏になれば、頼もしさが増す。幼少期には、夏休み期間、公園で野球やサッカーを楽しむ純朴な子どもだった。「朝が苦手で…」と早朝のラジオ体操には行ったことがないというが、毎日泥だらけになるまで体を動かした。大人になった今も「夏は好きです」。お立ち台では「熱い夏にします!」と誓った。「しっかり打って、良い夏にしたいと思います」。夏の恒例イベント「ウル虎の夏」に誓った。
昨年は後半戦で打率3割2分1厘、14本塁打、50打点と打ちまくり、リーグ制覇に貢献した。今季も後半戦は最高の船出。6回には中前打と1本では終わらなかった。「アイブラック兄弟」の弟分森下のアーチにも「大きかった」に笑顔だ。4番が打ちまくる、熱い夏が始まる。【中野椋】



