首位巨人が後半戦を白星発進した。ドラフト4位ルーキー泉口友汰内野手(25)が2安打1打点とクールに輝いた。1点を先制された直後の3回は二塁打でチャンスメークし、同点のホームを踏んだ。8回はリードを3点に広げる左前適時打を放った。今季、先制を許した試合は勝率3割以下だったが、すぐに追いつき粘り勝ちした。真夏の夜の横浜で首位をキープした。

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涼しい顔でクールに仕事を決めた。1点を追う3回先頭、泉口はDeNAジャクソンの149キロ直球を逆方向に弾き返した。強く振った打球は伸びた。左翼・梶原の頭上を越える二塁打でチャンスメーク。二塁上で表情を変えずに肘当てを外した。吉川の中犠飛で同点のホームを踏んだ。

先制された直後同点とした意味は大きかった。先制点を挙げた試合は勝率7割4分5厘と強さを見せる。一方で、先制された試合は11勝26敗2分けと勝率2割9分7厘だった。簡単に振り出しに戻し、勝機を切り開いた。

試合を決定づける1本も放った。8回2死二、三塁、DeNA中川虎の甘いフォークを左前適時打とし、リードを3点に広げた。三遊間を守る新外国人モンテスが加入。「与えられたところで頑張るだけ。1日1日大事にやっていきたい。どれだけ自分の役割をできるか」。競争の中でチームは強さを増していく。

スローガンに「新風」を掲げるチームは首位を走る。前日25日の練習後、阿部監督が報道陣に珍しいリクエストをした。猛暑が続く中で、まずは格好から。報道陣に半袖はもちろん、短パンで取材に来るよう求めた。長ズボンが一般的な中、短パンのクールビズを推奨。意外な細かな部分にも「新風」があふれている。その翌日の後半戦初戦。1年目のルーキー、新戦力が輝いた。

前半戦は5年ぶり首位&、34年ぶりセ・リーグ全球団に勝ち越しでターンした。接戦をものにし、阿部監督は「シーソーゲームになっていたので、何とかみんなが粘ってくれてこういう試合に持ち込めた」と言った。歴史的な混戦が続くセ界。強烈な新風を吹かせ、巨人が夏に勢いを増していく。【上田悠太】

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