岡田監督も不思議がる真夏の怪投だ。阪神村上頌樹投手(26)が後半戦開幕ゲームで粘りの4勝目を挙げた。「だいぶ打たれてピンチばかりだったんですけど。最少失点で抑えることができたので良かったです」。
初回から無死二、三塁を招きながらも3番から主軸3人を抑え込んだ。3回は自身の左腕に直撃する内野安打などで無死満塁を招いたが「全然大丈夫ですし、痛くはなかった。そこは何も考えずにいけました」と集中。4番中田を遊飛、5番カリステを投ゴロ併殺で切り抜けた。今季最多タイの11安打を浴びながらも、6回1失点。岡田監督も「よく6回を1点でしのいだというか。ちょっと不思議やったですね」と驚く粘投だった。
1つのポイントは4回だ。2死二、三塁の場面で安藤投手コーチがマウンドへ。指揮官は右腕への伝令を託していた。
「コントロールがええピッチャーは絞りやすい。そら荒れ球のピッチャーの方がそら打ちづらいよ、バッターは。もっと大きくな、広くストライクゾーンを使った方がな」。
直後、この日2安打を浴びていた福永を内角147キロ直球で詰まらせて遊飛。無失点で切り抜けた。村上も「思い切ってというか、大胆に、みたいな感じで言われたので。そこをしっかりいけたのがよかった」と金言を振り返った。
6月27日の中日戦(甲子園)以来、4試合ぶりの白星。本拠地では今季防御率0・83と相性抜群だ。金曜日のローテーションに配置されてからは今季初勝利。3勝にとどまった前半戦から反攻へ。昨季セ・リーグMVP右腕の巻き返しが始まった。【波部俊之介】



