止まらない、止められない。ソフトバンク山川穂高内野手(32)が西武時代の17年以来7年ぶり、自身2度目の1試合3本塁打を放った。1回、5回、7回といずれも2ランアーチ。残り38試合を残して昨季のパ・リーグ本塁打ランキングのトップだった26号に並んだ。後半戦は18試合で12本塁打。絶好調の4番に導かれ、チームは8カード連続の勝ち越しを決め、優勝マジックは28となった。

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「どすこ~い」。1試合で3度も叫んだ。場所はかつての本拠地ベルーナドーム。2ラン、2ラン、2ラン。FA加入した主砲が敵地になった所沢で暴れまくった。「いやもう、あの…本当に奇跡だと思います」。天性のアーチスト、山川は余韻に浸った。

1回2死一塁。左翼に特大の24号を放った。元チームメートの与座から先制&決勝アーチ。「与座は緩急やタイミングを変えて打たせてくるピッチャー。だからこそ自分のスイングができるカウントで振っていこうと思ったので」。初球をスタンド上段まで運ぶ1発は大暴れの序章に過ぎなかった。

4-2の5回1死二塁は中押しの25号、7ー2の7回1死三塁はダメ押しの26号。西武時代の17年8月2日楽天戦(メットライフドーム)以来7年ぶり、自身2度目の1試合3本塁打だ。前回の1試合3発は「ハッキリ覚えています」。7年の時を経て、今度はホークス山川として離れ業を成し遂げた。

3本塁打、6打点。「こういう位置にいるのでしっかり狙っていく」。タイトルへの欲は隠さなかった。26本塁打は2位のロッテ・ポランコに8本差をつけてリーグ断トツ。79打点もロッテ・ソトに11打点差をつけた。「ホームランと打点ですね。打率はどうしても勝てないので」。残り38試合を残し、すでに昨季のパ本塁打ランキングのトップだったソフトバンク近藤、楽天浅村らの26号に並んでいる。後半戦は18試合で12本塁打。山川だけがひとり、ケタ違いだ。絶好調の4番に導かれ、チームは8カード連続の勝ち越しを決め、優勝マジックは28となった。

現役の巨人時代に1試合3本塁打を記録した小久保裕紀監督(52)も「山川、すごかったですね」と興奮気味だった。6月は0本塁打と不振だったが「4番山川」は開幕から変えなかった。指揮官は「残りの試合で爆発してくれたらいいですよ」とうなずく。4度目の本塁打王、2度目の打点王へ。タカの4番は誰にも止められない。【只松憲】

▼山川が西武時代の17年8月2日楽天戦以来、自身2度目の1試合3本塁打。1試合3発を複数球団で記録したのは02年近鉄、09年オリックスで打ったローズ以来で、日本人選手では近鉄で3度のあとに08年に中日で打った中村紀以来になる。山川は17年の楽天戦もベルーナドーム(当時はメットライフドーム)で3本打ったが、同球場で2度の1試合3発は、89年に2度記録したブライアント(近鉄)に次いで2人目。

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