広島ナインが敵地での中日戦から一夜明け、帰広した。台風接近に伴う交通機関の乱れを考慮し、選手や首脳陣、裏方ら約60人の大移動には、新幹線だけでなくバスも活用した。
3連戦を戦ったバンテリンドームの広島ロッカー室のホワイトボードには、いくつか想定された移動手段とともに大きな×印が記されていた。当初は試合終了後に新幹線で新大阪まで移動する案が最有力だったが、試合中に発表された新幹線の運休により断念。試合後にバスで大阪まで移動する案もあったが、大阪市内のホテルをキャンセルし、名古屋市内の宿舎に延泊することとなった。鈴木球団本部長は「本当に昨日は試合どころじゃなかった」と振り返るドタバタ劇だった。
最終的に手配した貸し切りバスでの移動となった。始発からの名古屋-新大阪間の運転見合わせも想定内。朝7時に宿舎を出発し、3時間かけて新大阪駅に到着。新幹線に乗り換え、広島駅着は正午目前の11時57分だった。約5時間の移動に、選手会長の堂林は「疲れました」と苦笑いも「みんな無事に帰って来られて良かった。各自がしっかり体を休めて有意義な時間にしたい」と安堵(あんど)感をにじませた。
中日3連戦に負け越して首位から陥落したが、今季はマツダスタジアムのヤクルト戦で7戦7勝。最善ルートで帰ってきた広島が勝利で反攻態勢を整える。【前原淳】



