広島大瀬良大地投手(33)が7回1安打無失点の快投で6勝目を手にした。
2回まで球数48球を要しながら、丁寧にコースを突く投球を貫いた。「どこまで行けるなと思ったんですけど、何とか粘り強く、野手にも守ってもらいながら7回まで投げることができた」。得意のカットボールに加え、フォークや右打者にも投じたチェンジアップも効果的だった。許した安打は、1回先頭長岡の右前打のみ。昨季から3連敗中だった燕打線を封じ、チームを再び首位に押し上げた。
前回ヤクルトと対戦した8月17日は6回途中6失点した。勝負どころで出力を上げたことが、かえって投球の精度を落とした。今季の投球は、球のキレと制球力が生命線。自身も「今年の原点」というスタイルに立ち返った同24日阪神戦で、6回途中1失点に抑え、確信した。この日も序盤に球数を要し、接戦の展開でも、力ではなく技で抑え込んだ。
円熟の投球で、球団史にその名を残した。マツダスタジアムでは前田(タイガース)に並ぶ通算45勝目。投球回数では前田の683回を抜き、683回1/3でトップとなった。「先輩たちが残してきたものは追いかけて行くものだと思いますし。並ぶことができて良かった。また、後輩たちに追いかけてもらえる背中になれるように」。次回は今季初の中5日登板見込み。その先には、この日首位を奪い返した12日巨人戦も見えてくる。6年ぶりVへ、大瀬良が背中で引っ張っていく。【前原淳】
▼広島が4投手のリレーで1安打完封勝ち。唯一の安打は初回、1番打者の長岡。初回先頭打者の1安打に抑えた「スミ1安打完封リレー」は72年9月10日阪神(上田-谷村-山本和)が大洋戦、93年9月7日近鉄(野茂-佐野)が日本ハム戦、02年5月21日西武(潮崎-森-豊田)がオリックス戦で記録して以来4度目。4人で記録したのは初めてだ。
▽広島新井監督(7回1安打無失点の大瀬良に)「言うことないね。序盤ちょっと球数が多かったのでどうかなと思ったんですけど、修正しながら素晴らしい投球だったと思います」



