3万人超えの大観衆に見送られ、オリックス比嘉幹貴投手(41)の現役最後の登板が終わった。

今季限りでの引退を発表した比嘉が、8回に登板。2死二塁でソフトバンクの主砲・山川を迎えたところで中嶋監督がマウンドに足を運び、ベテラン右腕を出迎えた。3ボール1ストライクからの5球目が外れ、山川は歩かせたが、中村晃を140キロ直球で右飛に打ち取った。

事前に打者・山川での登板を伝えられていた。「それはやだな。なんとかアウト取れたらいいなと思って投げていました」と明かした。それでも現役最後まで山川、中村晃らリーグを代表する強打者と向き合い、無失点で投げ終えた。T-岡田、安達、小田らともに引退する顔ぶれが見守り、宮城も目をこらした。「後輩が見てる中、アウトを取れた姿を見せられたので良かったと思います」。

左膝の痛みと戦い続けた今季。ブルペンで感じた痛みを、試合ではアドレナリンで消した。プロ入り時は「太く短く」と思ったが「細く長くやったかなみたいな野球人生」になり、現役最終盤に3連覇を経験。「やりきった」と思えたという。いぶし銀右腕は、惜しみない拍手に送られてマウンドを去った。【堀まどか】

▽ソフトバンク山川(同じ沖縄出身で引退表明したオリックス比嘉との対決に)「(試合の)状況が状況だったんで。あそこは真剣勝負の場所。四球になったが、比嘉さんは何年たっても同じ球を投げていた。それがすごいなと。(引退は)すごく残念です」

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